2013年12月16日月曜日

MPLS (Multi-Protocol Label Switching)

Scriptとは離れるのですが、ネットワークの転送速度を考察するに当たって拠点間の基幹ネットワークについて調べる機会があったので、まとめます。

まずIT関連用語の説明として特に下記サイトが一番判りやすいと思ったので紹介しますね。

http://e-words.jp/w/MPLS.html
http://www.itbook.info/study/mpls1.html


従来のパケット転送ではIPヘッダにIP Addressといった経路情報が付加されていました。MPLSでは、これに変わってLabelといわれる短い固定長の情報をパケットに加えて、これを経路情報として、より高速に転送する技術です。従来のルータにはないLabelを添付するため専用のルータが必要となりますが、この専用ルータはプロバイダ(あるいはCarrier)と社内・拠点との入口・出口(社内LANのエッジ)で使われることが多いため、一般にエッジルータと呼ばれます。

メリットとして、複数のネットワーク・レイヤーとプロトコルに対応でき、ルータの不可軽減、転送処理の高速化があります。Multi-Protocolの部分にはいくつかの新技術が、そして経路情報処理と転送処理を分離することが可能となったためです。Labelの付加と除去がここで行われます。


MPLSについては技術的な詳細が下記資料でまとまっているので、これも参考としました。

https://www.nic.ad.jp/ja/materials/iw/2002/proceeding/T10-1.pdf
http://www.janog.gr.jp/meeting/janog6/pdf/mpls/rfc2547_by_ikejiri.pdf


基本的にはネットワークについても勉強中の身であるため、誤謬あるいはより適切な説明等があれば教えていただければありがたく存じます。